第1回 『Sound Of Music』(さうんど・おぶ・みゅーずぃっく) | Subterranean Homesick Blues

第1回 『Sound Of Music』(さうんど・おぶ・みゅーずぃっく)

☆☆☆☆+☆半分(歴史に残そう分)=4.5

 記念すべき第1回目にオススメするのは日本国民の5人の内3人は音楽の授業などで半ば強制敵に鑑賞させられた経験を持つと言われるかの名画、『Sound Of Music/サウンド・オブ・ミュージック』です。
基本的な情報は、他の映画Siteなどでいくらでも知ることができるし、既にご存知の方も多かろうということで少しだけご紹介して後は割愛。

第38回Academy賞5部門(作品賞、監督賞、編曲賞、音響賞、編集賞)受賞。1964年製作の全米公開:1965年3月2日、日本公開:1965年6月26日
全米興行収入:1億6400万ドル、日本配給収入:14億円という何ともまぁ紛れもない成功を収めた作品なのですね。

1959年からNew York、Broadwayで公演され、延べ1500回にもおよぶLong-unを続けたMusicalから『WEST SIDE STORY』の監督として成功を収めたRobert=Wise/ロバート・ワイズ監督の手により映画化されました。

主役のJulie Andrews(ジュリー・アンドリュース)はこれまた私の大好きな『Mary Poppins(メリー・ポピンズ)』でもお馴染みですね。ちなみに父親(トラップ大佐)役のChristopher Plummer(クリストファー・プラマー)はとても素敵で(*注 私はGayではありません)、どことなくEwan McGregor(ユアン・マクレガー)を彷彿と(順序が逆!)させますが、ユアン・マクレガーなどとは比べようもなく歌も容姿もウットリ素敵です。( 蛇足ですが私は『Moulin Rouge!(2001/豪=米)』が嫌いです。Ewan/ユアンFanの方ごめんなさい。でも悪いとは思ってませんので悪しからず。)

< 感想 >
この映画はただただ何も考えず、目に映るもの、耳から聞こえてくるものを感じるように観て欲しいと思います。何故ならこの映画は、批評の対象にならないからです。映画や音楽、絵画といったものの中には時として"絶対的"な素晴らしさを持つものが存在します。そこに関係する個人や携わった多くの関係者の情熱やTiming、偶然といったものから生じたのか?と思われ"Miracle"がそこには働いて、観る人にもそれを感じとることのできる作品がこの世の中にはいくつかありますが(あるとしましょう)、この『 SOUND OF MUSIC 』もそういった作品の中のひとつと言えると私は信じるのです。

もちろん、どんな作品に対しても個人のもつ印象や感想といったものは様々で万人が100%特定のものに対して好印象をもつということはありえないようですが、まぁそれはそれとして、ここではそのことを知りながらもこの映画は素晴らしい、この映画の良さを認識・体感しない人は私は嫌いだと公言しましょう。ただ同時にこういった類の映画のみを大絶賛する人も苦手なのですが。

最後にひとつ、ここでオススメさせて頂くからには当然のこととして、本日この『 SOUND OF MUSIC (FIVE STAR EDITION/英語版)』を観たのですが(子供のころ何回観た事か)、やはり改めて英語のまま理解したほうがいいなと思いました。理由は英語そのまま(劇中では英語以外の言語もちらほら出ますが)の場合と日本語に訳した場合ではそれぞれの特定の言葉のもつBack Ground, Impression, Connotation, Beautyといったものが違ってきて大して問題のない場合もあるでしょうが明らかに与える印象が異なるといったことも大いにありえるというところにあります。

 この映画って事実に基づいて作られてたんですね。最近まで知りませんでした。申し訳ありません。(誰に?)
舞台となったAustriaでは知名度ないんですね。観光者以外地元の人は撮影に使われた場所にも誰も行かない、もしくは別のもの目当てで行くそうですし、、、。(どこでもそんなもで、地元の人は気にしませんよね)

 ということで、『自分が大人になった時に子供に嫌々でも押し付けて強制的にみせてもいい映画』、そして『 その時は自分も一緒にみて子供に覚めた目で泣いているところを見られてもいい映画』としてこの映画をオススメします。